はじめまして。
いつも拝見して勉強させて頂いております。
今私は、大腸菌のある膜酵素が本当に膜に局在しているか否かを調べるため、
膜成分の分画実験を行っています。
方法は、Itoらの方法(1977)に則って、
集菌
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20% sucrose, 30 mM Tris-HCl (pH 8.1)存在下で
Lysozyme (終濃度 0.1 mg/ml)とEDTA (終濃度 0.01M, pH7.5)を加え、氷上30分
スフェロプラストを形成
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低速遠心にてペリプラズム画分とスフェロプラスト画分を分離
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sonicで菌破砕
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低速遠心にて未処理の菌体と細胞粗抽出液を分離
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細胞粗抽出液を15%と70%の不連続ショ糖濃度勾配にかけ、
超遠心によって膜画分を分画
という手順で行っています。
この手順の最初の方、スフェロプラストの調製がうまく行きません。
顕微鏡で経時観察を行いながら反応させているのですが、
30分経過しても2割程度の細胞しかスフェロプラストになっていないようです。
さらに、検鏡中にスフェロプラストが破裂する光景もしばしば見られます。
どなたか、効率よいスフェロプラストの調製のコツをご存知の方がいらっしゃいましたら、
是非ご教授ください。 |
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