実は私もLiClを多用しますが、原理については調べられていません。というか、よく分かっていないのではと思っていますが、ご存知の方がいれば教えて頂きたいです。
分かっていることはトピ主さんの仰るとおり、LiClは蛋白や多糖、DNAの沈殿化には効果的でないということです。ですので、gと遠心時間を長く取るとDNAもある程度落ちてきますし、冷却しながら遠心分離するとRNAペレットの上に重層するように多糖がゲル化したものが沈殿しているのを確認できます。また低分子RNAの効率も非常に低いです。よって、ラベル化するときのフリーを除去するときにも使われます。アルコール沈殿で、RNAと共沈殿するような低分子色素の除去にも有効ですね。ただし、よく70%エタノールで洗浄してあげないと、下流の酵素反応に影響するので注意が必要です。 |
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