ADCC に関しましては、Roche の Cytotoxicity Detection Kit (LDH) を用いてうまくいっています。これが主流かどうか・・・わかりません。
標的細胞が攻撃され破壊されたことに伴って培地中に遊離する酵素 LDH (Lactate DeHydrogenase) の活性により、加えたテトラゾリウム系化合物が発色します。
がん細胞に目的の抗体、effector として human PBMC (Ficoll で分離したもの) を加えて4時間インキュベート。上清を回収し、試薬を加えて 30 分反応させた後プレートリーダーで測定します。
このキットの性質上、それぞれがん細胞 cell line ごとに細胞内の LDH 含有量が異なるため、発色の具合が異なります。用意する細胞数を調節するなどの工夫が必要になります。また、培地中にもともと存在するLDH や Effector から漏れだした LDH を考慮してコントロールを設定し、引き算します。
以前、同仁の蛍光試薬(Calcein AM)で細胞をあらかじめ染色し、その遊離を測定する方法を用いていましたが、96 well plate を測定できる蛍光光度計が近くになかったために苦労しました。
CDC はやっておりません。 |
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