液体窒素タンクの整理のため、20年前のstockを起こしたことがあります。
生存率は低いものが多かったです。もっとも細胞密度が低く凍結した時点で生存率が低かった可能性が高いと思っています。また10%FBS-10%DMSO-80%培地を利用していたらしく、多くのサンプルはフェノールレッドの色が鮮やかな赤紫になって(炭酸ガスが抜けてややアルカリ性に偏って)いました。培地を使う場合は、pH変化しないように、シールする、もしくはHEPESを添加した方が良いかもしれませんね。
本当の長期に保存するには、細胞バンクで行っているようにガラスアンプルに封入し液体窒素が浸けるのがbestでしょう。
なお、10cm dish一枚分をセルバンカー1mLに懸濁しクライオチューブにいれ-80℃保存した癌細胞は、5年後でもほとんど生存率の低下はみられませんでした。ただし、-80℃ドア近くの箱の中の細胞はいまいちでした。おそらく温度変化によるものと考えられます。注意しましょう。 |
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