古くから現在に至るまで、oligo DNA probeでISHするには、ユニークな配列のoligo DNAに3' tailingでDIG labelするというのが常法となっていて、基本的には、それだけでworkするはずです。Rocheのハンドブックでも、それ以上、特別な留意点は指摘されていないように見えますので、まずはあまり難しく考えずに、Rocheのプロトコールに従ってやってみてはいかがでしょう。
>4. プリン塩基とピリミジン塩基が交互に配列する箇所は避ける
「purine-pyrimidine altarnating repeat (streach)」はtriplex (三重鎖)構造をとると言われているらしくて、purine-pyrimidine二重鎖をなす核酸にプローブが非特異的にtriplex形成してハイブリするのを避けるためではないでしょうか。DNAで言えばpurine-pyrimidine altarnating repeatはZ-DNA(左巻きらせん)を形成しうるので、間隔の広がったgrooveに3本目の鎖がはまりこむのでしょうかね?
あとは、例えばガン組織のようなゲノムの不安定な材料だと、repeatの長さが変わっていたりする可能性があるからでしょうか?
詳しくは上記「」内の言葉で文献検索してみてください。
>5. コドンの縮重が多いアミノ酸(ロイシン、イソロイシンなど)を極力避ける
異種の未知遺伝子をハイブリでスクリーニングするときにはよく言われることだと思いますが、同種の配列のプローブでISHするときは重要でないと思います。これも臨床系の話で、純系の実験生物を使うときと違って、塩基多型がある可能性を考慮しているのかもしれません。
>9. 5‘端にTTATTATTAを、3’端にATTATTATTを付加して設計する
まったく意義が想像できません。必須のことではないと思います。 |
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