抗体(精製する、ということなので、抗体はないのかもしれませんが)や酵素活性など、目的のタンパク質を検出できる系があることを前提として、
話を進めます。
>ゲルろ過に関しても考えたのですが溶出サンプルのボリュームが増えてしまう事と時間がかかってしまう事から候補として最後にしてしまいました。
と仰っていますが、
イオン交換で精製を予定しておられるのですね。
イオン交換ならば、供する液体の体積は問題になりません。
時間がかかる、ということは、液クロの機器はないのでしょうか?
もし、液クロがあれば、
~さんが仰るように、培地中の成分を分離してから、イオン交換なさるのがよろしいかと。
このとき、どのフラクションに目的のタンパク質がくるかは、検討すべき項目です。
この段階で、検出する系が必要になります。A280のモニターでもいいかもしれませんが。
またゲル濾過を先にもってくるメリットとして、
目的タンパク質の溶媒を任意に設定できる、という点があります。
塩濃度がわからない培地から、ゲル濾過により、塩濃度が0のバッファーに置換してやることで、
続くイオン交換をスムーズに行えることが期待されます。
もちろん、塩濃度を0にする必要はなく、150 mM NaCl ぐらいから初めてもいいと思います。 |
|