共著者になるのは
Figureになっているデータの実験を実際にやった人(通常は第一著者がほぼ全てのデータを自分で出すと思いますが。特に大学院生の場合は。)、(実際の実験には携わらなくても、)論文の本質的な部分を左右するような重要な知的貢献をした人、まだ未発表の実験材料、情報を提供した人、あなたがその研究を始める前に具体的にその研究全体を構想を組み立てた人(ポスドク以上だと第一著者本人である事が多いかもしれませんが)、がふさわしいと思います。なお著者全員が論文の内容を通して正しく理解していてかつ結論に異論がないことが必須条件となります。
共著者でなく謝辞にいれるべきとおもうのは
単に資金調達した人(研究費の出所となる人)、研究費の提供を受けた機関団体、ちょっとした実験手技の指導をしてくれた人、本質的でない部分での助力(試薬を借りたりとか、忙しいときにちょっと手を貸してもらったりとか頼み事したりとかのレベル)、原稿を読んでコメントをくれた人(ただし論文を書き直すほどの、内容、質を著しく向上させるような優れたコメントであれば共著者も可。)、すでに発表済みの材料の供与者、材料提供時に謝辞記載の約束のある時。
著者の決定にあたっては、私は、その研究がものになるかどうかも分からないような研究の初期からテーマに積極的に関心を持って助けてくれた人の貢献が尊重されるようにしています。おもしろい結果がでてきて、これはひょっとするとけっこういけるんじゃないかな、という段階になると、周りに急に自称共同研究者が増え、特に頼みもしないのに『材料くれれば〜をやってあげるよ』と言ってきますが、そこはしっかり線引きをした方がいいです。適切でないひとを共著者にすることは、本当に共著者になるべき貢献をした人に対する評価を薄めてしまう事にもなるからです。 |
|