いつもお世話になっております。
現在、大腸菌にGST融合タンパク質(pGEX vectorを使って作製。50kDa)を発現させ、
GEのGlutathione Sepharose 4Bを用いて精製を行っております。
バッチで吸着後、オープンカラムを用いて洗浄、溶出を行っているのですが、
各精製過程における融合タンパク質の存在を見たところ、
かなりの割合でレジンに残っているということがわかりました。
(レジンを適量のbufferで再懸濁した後、SDS-PAGEで見ました)
溶出には 50mM Tris-Cl (pH 8.0), 10mM 還元型glutathione
をレジンと同量添加して、キャップを閉めて1時間ほど置いてから溶出させています、
その後、同量の溶出バッファーを今度はそのまま自然落下で計10フラクションで行っています。
溶出パターンはけっこうだらだらとちょっとずつ出てきてる感じです。
glutathione濃度を20, 50mMにしてもあまり改善されませんでした。
計算すると、90%程度がレジンに残っていると思われます。
溶出効率はこの程度なのでしょうか?
溶出されてないわけではないので、スケールアップすれば問題はないと思うのですが、
こんなに効率が悪いものなのかと疑問に思い質問させていただきました。
一つ思ったのは、カラム操作中にタンパク質が不溶化してしまい、
沈殿してレジンのところに残っているのがあたかも吸着し続けてるように
見えてしまっているのかな、と考えたのですが、
このようなことはございますでしょうか?
もしあるとしたら、不溶化を回避する方法はございますでしょうか?
長々と書いてしまいすみません。
是非、ご教授お願いいたします。 |
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