初心者さんの場合もKさんの場合も、よく見聞きすることで、いずれも気持ちの良いものではありませんね。Kさんのは、日本に限らず、どの研究室でも起きていることです。初心者さんの場合でしたら、名前を入れよ、といわれてる本人に、論文にお名前を入れましょうか、と聞いてみるのがベストかなと思います。その人が研究者であることにプライドを持ち、論文に対して厳しい姿勢を持つ人ならば、断るでしょう。実験系を作ったとかちょっと手伝ったとか言っても、所詮は、人の税金でまかなわれている研究施設ならば当然のサービスである場合が多いです。ですが、実験系作りに追われたため論文が無くて焦っている人なら、author listの後ろの方でも名前をつけてもらえば感謝するでしょう。ボスはそういうことを配慮されたのかもしれません。ともかく何も聞かずにボスに言われたから入れました、というのだけはやめた方が良いのではと思います。
Kさんのは難しいですね。研究者なら、大抵一度は身近にそういうことを経験していると思います。equally contributedはそういう中で生まれてきた妥協案で、最近では、申請書に、equally contributedの場合には出版物の名前が2番目でも、自分の名前を先頭にしているのを時々見ます。そういうのは、正直あまり良い気持ちはしませんが、暗黙の了解になりつつあるのかなとも思います。
ともあれ、科学者としてのプライドと、相手への配慮と、所詮は人の税金でやってんだからそれくらいはくれてやるさというサービス精神を忘れず、ボスと相談して判断するしか無いと思います。人は見ているものです。今は損したようでも、後々良かった思うこともあります。年寄り臭い意見ですが、ご参考までに。 |
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