>アクリルアミド、TBE buffer も作り直しましたが同じ症状が出ます。
APS溶液やTEMEDは新しくしてみましたか?
アクリルアミド溶液は、シークエンスゲルの場合特に、古くなると分解能が下がったりして問題になります。新しく作り直しても同じということですが、solidのアクリルアミドの品質、保存状態は問題ないでしょうか。
溶液をpH試験紙で測ってみてひどく酸性になっていないかが簡単な目安になります。
>縦にスジ状になっており、解析できないことも悩みです
スジが入る原因として考えられるのは、ゲルに不溶性の不純物(使用した試薬由来)やごみが入っていて、移動中のRNAが引っかかっていることが考えられます。APS、TEMEDを加える前にフィルターを通していますか? 吸引フィルターを使って、脱気をかねて脱粒子をするといいです。
ほかには、サンプル中に高分子量のDNAやタンパク質が多量に混じっているせいでRNAの移動が妨げられてスジが入る可能性が考えられます。
>Long Rangerではないので比較は出来ないかもしれませんが、
>プレランが短すぎると泳動が汚いという話を聞いた覚えがあり
>30分にしています。
プレランの目的はゲルを温めて変性温度に近づけることと、アクリルアミドなどに副産物として含まれている、電荷をもって泳動に干渉し分離能を下げる小分子を流してきれいにするためです。後者の目的では10分もやれば十分です。ゲルを温める行為は、ゲルの温度調節機能がある泳動装置なら必要ないですし、そうでなくても、泳動をはじめて早い時期に十分な温度に達するので、それほど必要ないと思います。
いずれにせよ、現にウェルの変形が起こって実験に支障をきたしているので、
「プレランが短すぎると泳動が汚い」かもしれないという心配は二の次では。 |
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