おおさん
ajiさんの書き込みに同意です。
選ぶ酵素、ゲル内消化の条件などによって同じ蛋白質でもcoverageは簡単に変わってきます。蛇足ですが完全に精製された蛋白質にはお目にかかったことがないです。(そういって渡してくださる方は多いのですが)
「確からしさ」に関しては、使用するソフトウェア(アルゴリズム)とデータベースによって変わってきます。ペプチドと書いておられますが、MS/MS
によるペプチドシークエンスとすると、ソフトウェアごとに異なるFalse positive, False negativeが存在します。Aというソフトウェアでは同定にいたったものがBでは至らないという結果もままあり、より精度を求めるのであれば2つの異なるソフトウェアを用いて同定を行うべし、という論文も見られます。
また、用いるMSの精度によってはトリメチル化とアセチル化を同一化してしまう場合があり、翻訳後修飾を受けている蛋白質の場合は同定は難しいです。(ソフトウェア上で指定はできるのですが、私の経験では同定の確かさはぐっとさがります)
ajiさんも書かれていますが、「自分の目で」データを読むことは非常に大切です。結果を鵜呑みにしないことが一番重要だと思います。 |
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