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ブチル酸、レチノイン酸刺激は内在的にも起こりえる? トピック削除
No.1718-TOPIC - 2008/08/05 (火) 16:16:44 - 転写制御
大学院進学予定の学部学生です。

今やっているテーマはあるcell lineにブチル酸、レチノイン酸という薬剤を加え、
それにより発現してくる遺伝子を扱っております。

ひとつ疑問なのは、それらによる遺伝子発現は生理的に意義のあるものなのでしょうか?

というより、この実験系自体に生理的な現象を追うような実験ではないのかなあと、素人的にも生意気ですが思います。

あまりこういった薬剤が生理的にもあるのかは不勉強でよくわかりません。

どなたかご教授くださいませんでしょうか?
宜しくお願い致します。
 
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補足 削除/引用
No.1718-5 - 2008/08/05 (火) 19:11:39 - fish
ただ今回のレチノイン酸に関しては、RAR:RXRの生理的リガンドと考えてよいはずですので添加実験は普通です。(自身で生合成できないという意味では、外因性ですが、生理的な摂食から得るという意味では生理的リガンドと思います。)

一般的に、核内受容体では、生理的に妥当なリガンドと、人工合成リガンドを区別して考えるべきではないかという意味でレスしました。

いい着眼点だと思います。 削除/引用
No.1718-4 - 2008/08/05 (火) 17:13:57 - fish
核内受容体は、常に、人工的なリガンドと、内在性リガンドを別に考える必要があると思います。

たとえば、脂肪細胞の分化に重要であるPPARγの強力なagonistであるRosiは
PPARγのリガンド結合部位に作用して強く活性化します。

PPARγ-/-のMEFに脂肪細胞への分化を誘導しても、分化しません。
これにWTのPPARγを強制発現させると、rescueされて、脂肪細胞へ分化します。同様に、PPARγのリガンド結合部位に変異を入れて(Rosiで活性化しないことを証明された変異)強制発現させると、分化能が回復します。

つまり、脂肪細胞への分化には、PPARγのリガンド結合部位は必要でないことが示唆されます。この観点では、生理的な分化を知りたい研究者にとって、人工的なリガンドRosiを用いた分化研究はナンセンスであり、むしろ内在性リガンドや、他のco-activatorのrecruitを研究する必要があると思います。

一方、人工的なアゴニストであるRosiは、インスリン抵抗性の薬として実際に使用されています。病態を研究するものとしては、Rosiを細胞に添加してその作用をみることは、治療研究の観点から非常に重要です。

結局、何を知りたいのか、何をおもしろいと感じるかによって、その研究手法はかわってくると思います。質問者様も、是非レチノイン酸を添加する実験は何を知るために行う実験なのかをPIの先生に伺うのが良いと思います。
ただ、個人的には、この実験に何の意味があるのかを常に疑う姿勢は素晴らしいと思います。参考になれば幸いです。

(無題) 削除/引用
No.1718-3 - 2008/08/05 (火) 16:40:19 - ~
その実験は誰が計画したのですか?
計画した人は、目的があって計画したはずです。
わざわざあるcell lineとして隠している情報に、その実験の意義があるのかもしれません。
疑問があるのでしたら、指導者に直接聞きましょう。

>ひとつ疑問なのは、それらによる遺伝子発現は生理的に意義のあるものなのでしょうか?
それらを扱った数多くの研究がありますが、
それらの論文ではどのように意義が書かれていましたか?
Pubmedで検索すると、
butyric acid cellsで、20,000報以上
retinoic acid cellsで、16,000報以上
の報告がありましたが、
それらの論文で、1つも生理的意義について書かれていなかったのですか?

どの論文を読んでいいのか分からないのでしたら、上記のキーワードにtranscriptionなどをつけて、reviewから読んでみてはいかがでしょうか。

>あまりこういった薬剤が生理的にもあるのかは不勉強でよくわかりません。
ビタミンAに生理学的作用が無いと考えているわけではありませんよね。
上記の36,000報の論文を全部読む前に、大体の流れはつかめると思います。

(無題) 削除/引用
No.1718-2 - 2008/08/05 (火) 16:27:59 - EcoRI
ブチル酸、別名酪酸(臭いらしいですね)はともかく、
レチノイン酸は別名ビタミンAなので、
レチノイン酸投与による遺伝子発現を見ることは、それなりに意義のあることではないでしょうか?
ビタミンAによって、どのような遺伝子が発現してくるかにも依りますが。

ブチル酸、レチノイン酸刺激は内在的にも起こりえる? 削除/引用
No.1718-1 - 2008/08/05 (火) 16:16:44 - 転写制御
大学院進学予定の学部学生です。

今やっているテーマはあるcell lineにブチル酸、レチノイン酸という薬剤を加え、
それにより発現してくる遺伝子を扱っております。

ひとつ疑問なのは、それらによる遺伝子発現は生理的に意義のあるものなのでしょうか?

というより、この実験系自体に生理的な現象を追うような実験ではないのかなあと、素人的にも生意気ですが思います。

あまりこういった薬剤が生理的にもあるのかは不勉強でよくわかりません。

どなたかご教授くださいませんでしょうか?
宜しくお願い致します。

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