-Hisと-Adeで選択を掛けられるということは、ClontechのMatchmakerだと思います。このシステムではプラスミドが2μm由来なので、コピー数にかなりの柔軟性があります。ですから、まず低いハードルの-Hisで選択をかけ続けると、baitとpreyのプラスミドのコピー数がレポーターの発現を最大にするように最適化されてきます(実際には最適のコピー数を持つようなプールの生育が良いため、全体に占めるその割合が増す)。そのため、最初から-Adeの選択を掛けてしまうとハードルを越えられないような弱い相互作用のクローンも、-Hisの選択の後にはハードルを越えられるようになるわけです。
というのは、あくまで机上の話です。実際問題として、こうしないと取れてこないような弱い相互作用を示すクローンに、真の相互作用因子が含まれているのかどうかというのはまた別の話に考えるべきだと思います。 |
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