> お聞きしたいのはRNA抽出の手技についてなのですが、QIAGENやROCHEのRNA抽出カラムを用いて抽出を行ったのですが収量が非常に悪く困っております。
> トリゾールを使うことも考えたのですが、一般的に手技のミスによるロスがなければカラムを使うのとトリゾール、クロロホルム法ではどちらが効率よく抽出できるものなのでしょうか?
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> また現在は最終濃度2×10 6乗 個で6WELLで培養しております(細胞数も増加しているのですが)。96WELLでもRNA抽出はできるものなのでしょうか?
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2×10 6乗で0.5ugは普通の培養細胞(株化した細胞)ではひとケタぐらい収量が少ないと思います。プライマリーの培養でどの程度あてはめれるかというのはありますが、少ないという印象はあります。もし、2×10 6乗個を6wellにまいているならちょっと多すぎと思いますが、、、
収量が少ないというのはカラムのせいというより、何かほかのところにあるかもしれません。RNAは分解してたりしてませんよね。あるいは細胞の調子がよくない(増えていたとしても)とか、全体をチェックした方がいいように思えます。
単純に同じサンプルをカラムとトライゾールで比較するときに少し問題が生じます。カラムだとtRNA、miRNAや5srRNAを回収できません。意外とこのフラクションの量は大きいと思います。トライゾールはこのフラクションまで回収できますので、収量が幾らか多いからといって目的のものが多く取れているとは限りませんね。
96wellということですが、ちょっと少なく扱いにくいかなと思います。0.5mlぐらいの培養なら感覚的に何とかなるような気がしますので、それをもとに考えると48か24wellなら何とかなるかなという感覚ですね。QIAGENのmicrokitでこなせるスケールかと思います。
ちなみの1x10^5個の培養細胞(株化した細胞)ならこの手のキットで1ug程度の収量という情報がQIAGENで示されていたと思います。 |
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