もうちょっと幅をひろげて、実験した方がいいかと思います。まず局在を見てみてはどうでしょうか、その違いは糖鎖などの違いがある可能性を示唆しているかもしれません。
シグナルペプチドが機能していないならERから、シグナルペプチドを介したタンパクの合成経路を介していない可能性がありますよね。そうするとERないで行われる糖鎖付加は行われてないかもしれません。そのた、シグナルペプチドを介したタンパクの合成経路を介していても局在が違うときは、途中の糖付加プロセッシング異常の可能性も考えられます。
一番よくわかっている糖鎖付加は、ドリコールにあらかじめ付加された14個ぐらいの単糖からなる糖鎖を、シグナルペプチドをかいしてER内に運び込まれた時に、付加するというものです。シグナルペプチドの異常と考えると非常にこの辺は興味がわくのではと思います。
もし両者(正常、変異体)が細胞表面で発現しているなら、細胞表面をプロテアーゼで処理することにより、膜に正しく挿入されているか分かる可能性もあります。というのは、シグナルペプチドが全く機能してないのなら、サイトゾルで作られて、疎水性の強い部分が無秩序に膜に食い込んで入る可能性もあるかもしれないと思えるからです。
糖が一番怪しいですけど、その他の修飾、プロセッシングの可能性もあるともいます。幅広く構える方がいいと思います。 |
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