>ラベルされたプローブとされていないものとはやはりされていないプローブのほうがハイブリダイゼーションしやすいのでしょうか。
どちらも同じと考えていいのですが(厳密に言うとRIラベルでなく化学修飾のラベルの場合はTmに若干の影響があるでしょうけれど)、投入した鋳型に対して出来たプローブ量が少なければ問題です。
例えば入れた鋳型が3 ugに対して、出来たプローブが300 ngしかなかったとしましょう(これは実際起こりうる値ですが)。非標識DNAと標識DNAの比が10:1だとしたら、ターゲットにハイブリするDNAも非標識と標識の比が10:1になると考えられます。ゲノムサザンではpgオーダーのターゲットを検出するのが普通ですが、ハイブリしたDNAのうち標識されたものが1/10しかなければ、検出は困難です。
その他にも、ゲノム中にターゲットがpgオーダーであるのに対し、ハイブリに10 ngプローブを使ったとして、一緒に持ち込まれる鋳型が100 ngもあるとなれば、ターゲットよりも鋳型に対してハイブリするプローブの方が多くなってしまいます。
先の書き込みで忘れていましたが、プローブのラベル効率をあげるパラメータとして、ラベル反応時間を長くするというのもあります。一時間反応よりO/N反応の方が効率があがります。とくに鋳型量を多くするときはO/Nすべきですね(ugオーダーの鋳型の場合、合成されるプローブ量との比率は、O/N反応してようやく1:1くらいになる)。そのへんの情報も含め、RocheのDIG filter hybridizationのハンドブックを見てください。 |
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