どこが安いのかよく知らないのですが、特別にデザインしたバッファなのをつけて短時間でできるとか高効率でできるとかを売りにして、付加価値をつけているものは高いのではないでしょうか。
実際のところ、ストレートなligaseと標準的なバッファーがあれば、実用上大差ありません。ライブラリーを作ろうというのではなく、普通のサブクローニングで使うことがほとんどであれば特にそうでしょう。
メーカが言うように5分でできるのが本当としても、そこまであわててやることもないですし、ごく普通のシステムでも30分、1 時間まてば同じくらいくでしょう。添付バッファが切れそうになって、自作したバッファでテストこともありますが、それでもそんなものでした。
うちでは通常、NEBやInvitrogenのストレートなT4 ligase(反応バッファ付き)を買っています。たいていは決算期の割引セールで買っておくと、次のセールまで保っています。どうせ数ヶ月以内になくなりそうなものなら、先を見越してセール期間に買っておくという、在庫管理や計画性も経費節約のためには必要でしょう。
ああ、それとカタログ価格そのままで売られることはあまりなくて、研究室やinstituteとの取引量や、ディーラーの仕切りによって割引がされていると思います。たいてい10-15%引きくらい普通だと思いますが、国内メーカだとか、特定メーカに強い(取引が大きい)ディーラなどでは、かなり値引きが効いて、カタログ上は他のメーカーより高くても、実際はどこよりも安く入る場合もあります。出費を抑えようと思ったら、各メーカの同等品の見積もりを複数の出入りディーラに出してもらいましょう。 |
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