数年前までなら文科省の組換えDNA実験指針、現在はカルタヘナ条約に従う(細胞の組換え体も規制にかかります)となっていますが、今も昔も、実際の運用は各大学、研究機関に任されていて、それぞれ、もうけられた委員会が組換え生物の取り扱いが適正かどうかの審査、封じ込め方法の指導や査察をするようになっていると思います(その運用方法や報告は文科省にあげてチェックされているのだと思います。上の方のことはあまりよく分からない)。
カルタヘナ条約に準拠した方法といっても絶対こうしなければならない一本道というわけではなく、現場現場でいろいろな適用がされているのが実際です。
ですから、条文を読んで個々人が独自に判断するべきものではなく、所属機関の委員会の方針、指導に従うというのがスジです。もちろん、研究室の代表者は、所属機関の方針、指導を研究室に徹底する責任がありますので、代表者に指示を仰ぐというのが第一です。そういう立場の人間は責任と義務を負っているのだから、いろいろ聞いて、にらまれるとか、うるさがられるとかいうのは論外なんですけれどね(この世界、偏屈な人も多いから、、、)。
まあ、いまならK戸大学の騒動が記憶に新しく、ほかの大学、研究機関もだいぶあおりをくったはずなので、きちんと指導をしてくれると思いますが。
私個人の意見としては、組換え体であるかどうかにかかわらず、すべてオートクレーブで処理ですね。組換え体ではないと思っていても取り違え、勘違い、コンタミがないとは限らないので、fail-safeの精神で。知らないうちにpathogenを持っていたりしても怖いですし。 |
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