>0.3N HCLで20分間浸透した後に20×SSCを用いてブロッティングしています。
0.3N HCLは必ずしも必要ではありません。バンドが10kbps以下であれば、この処理がなくても十分トランスファー可能です。ぎゃくに、HClはDNAを断片化しますが、どの程度細かく断片かするかという点でコントロールしにくく、必要以上に短くなっている恐れがあります。しかしながら、メンプレンにDNAを移す前にDNAは1本鎖になってなければいけません。そうしないと、吸着しにくく、したとしてもハイぶりできる状態にはなりません。0.5 NaOH,1M NaClでアルカリにふって、1.5M Tris-HCl pH7などのバッファーでpHをもどして、SSCでトランスファーするのがいいかと思います(アルカリトランスファーはこの手の検出系にはよくないと聞きますので、中和が必要です)。
>マーカーはdig ラベルされたRocheのDNA moloculer weight marker Uを利用しています。10μl(100ng)流して、バンドははっきり確認できます。
上に書きましたように、サザンの検出感度はpgオーダーの感度が求められます。それとこのマーカーはアルカリで安定でしょうか?
くわえて、ラベルの効率も重要です。お使いのキットにおいてどのように評価するのがいいかは分かりませんが、評価する系をもっていたほうがいいです。 |
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