おそらく竹串ではだめということはないですし、爪楊枝ではいいということでもないと思います(竹串はやったことないのでなんともですが)。
爪楊枝は多くの研究室でやられるメジャーな器具?で、私も使っており、レプリカプレート作製なんかにもなくてはならない存在です。ただし、いつまでもPCR溶液につけて置くと爪楊枝が溶液を吸ってしまって反応volがすくなくなることや楊枝からポリフェノール?(木からで色)などが溶出してきます(溶出のほうはそんなに短時間で起こるとは思えませんが)。
よく学生なんかは、PCRが走らないとこまるから少し多めにとPCRチューブ中に菌塊が見えるほど入れてしまう人がいますが、不純物(DNA以外の菌体成分や培地成分)が多く持ち込まれるのでPCRに阻害的に働きます。特に確認程度だからと反応液の系を20ul以下などにすると著しく効いてきます。前の方が書かれているように希釈産物を使っての最終volは少なくても良いのですが、コロニーを直接反応液に入れる場合にはその量を良く考える必要があります。これはプラークダイレクトPCRにもあてはまります。
ニッポンジーンのコロニーPCRキットのページでは菌体持ち込み量と増幅効率について書かれた部分があるので参考にされると良いでしょう。 |
|