複数バンド検出の理由は色々考えられますが、
すでにほかの方々が書いておられるので省きます。
抗体反応性に加えて分子量でみることで、特異的なバンドを
指摘することが出来るのであれば、非特異的と思われる
バンドについてはそんなに気にしなくていいと思います。
ただ、たとえばモノクロを作っていて、その抗体の特異性を
示したい、とかでWBをやっている場合などには都合が悪いのかも
しれません。
私は複数バンドが出て困る場合、どれが特異的なバンドか
わかりにくくて困る場合には大体次のような対策をしています。
(A) 流すタンパク量を減らす
(B) 一次抗体濃度を下げる
(C) 抗原ペプチドが手に入る場合、吸着をして吸着処理の有無による
バンドの変化を示す
(D) タンパクのlysis buffer やpreparation methodを変える
(E) タンパクの分画をとって特異的なバンドだけ検出できる分画で
以後話を進める
(F) もしWBをnature, denatureの両方の状態で試していないのなら
それも比べておく
購入した抗体の場合、抗原ペプチド・タンパクの入手可能性に加え
量も十分じゃないので、自分のところでのaffinity purificationは
現実的な選択肢に入ってこないことが多いです。
こんな感じです。 |
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