QIAEX2ですが、わたしも全くとれないことがありました。
このときは、保証期間が常温で1年なんですが、3年前のものを使うということで、レジンサスペンジョンだけ新品で購入してバッファーはそのままのものを使った時です。この手のキットはバッファーが余りやすいので、ついついレジンだけ買ってしまうことがあるのですが、キアゲンによるとバッファーの性能もがくんと落ちるということでバッファーも新しくするように言われました。バッファーも新規になものにしてからは500bp長のPCR産物でおおよそ80%の回収率は得られました。ただ、バッファーは他のアプリからの転用となるので追加購入すると500mlボトルが一番小さい量で、これまたバッファーだけが余るという悪循環に陥りますので、ご注意ください。
また、washバッファーにはアルコールが添加されていると思いますが、当然年数がたったものは蒸発して濃度がおかしくなっていることが多分に考えられます。
その他には、レジンの風乾が不十分なのに溶出液を入れてしまって回収が不十分だとか、アルコールを持ち込んでいる溶出液を計測してきちんと測れていないなどのミスでしょうか。
新規に開封したばかりであれば、ハンドブックと皆さんの御助言にしたがってやってみるしかないですね。例えば、PCR産物を切り出してTAクローニングするのであれば5ng/ulであっても、総量10ulに溶かしていれば絶対量として50ngはとれているのですから問題ないですよね。 |
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