吸光度で邪魔するものがなけれが、正確にDNAは測れるはずですが、実際正確な絶対値を必要とすることはまれです。混入しているもの、精製のしかた、度合いにもよりますが、どれくらいのオーダー(桁)かぐらいまでしか測れないと言う事はないと思います。
吸光度の検出はちゃんとした吸光度計を使うと、正確にはかれるのはOD=1前後です。ただし2を超えると振り切れているかそれに近いところまできているので、薄めた方がいいです。1前後で測るようにしたいものです。しかしながら、簡易型のマシーンが出回っていますので、1度そのマニュアルなど1度よんで、機械の特性を知っておくといいかと思います。
さて、同じサンプルを違うキュベットで測って、違う値が出たということですが、私の考えられることを既出事項含め以下に示します。
1)各キュベットの0点が違い、それぞれのブランクを取っていない。
2)吸光度が高すぎあるいは低すぎて正確に測れていない。
3)通常のキュベットに測定に必要な量サンプルが満たされていない。
4)マイクロキュベットは、サンプルの入る領域を狭めていますが、狭めているサンプルが入らない部分が透明か半透明で、そこにも吸光度計からの光が透過し、正確にはかれない(これについては周りが黒いやつを使っていれば問題ないです)。
5)UVランプの寿命が近づいていて、光源の供給が不安定である(この場合は同じキュベットでも変な値が出る可能性があります)。
6)マイクロキュベットの挿入の方向を間違えている(これは流石にないと思いますが、、、、)
7)4度で保存していたサンプルをいきなりキュベットにいれ、キュベットが曇った。
8)機械自体が調子悪い(光軸がずれたりして、光が十分供給されないとか、フォトマルやセンサーの劣化、光路にほこりがかんですなど)。
9)キュベットが汚染していた(例えばだれかが高濃度のDNAを入れて使って、あらわなかったものを使ったとか)。 |
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