コンピテントセルの細胞数が多いのでプレートはまだらになりますから、shoshoさんのまき方が原因ではないと思います。X33株はGS115株に比べて形質転換率が低いようです。また、理由はわかりませんがPmeI よりSacIの方が形質転換効率は高いです。まずは、コンピテントセルの作成方法やエレクトロポレーションの条件など適切かどうか確認してください。問題がなければ、用いるプラスミドの量を増やすことと(10-20ug)、YPD培地を添加して1時間さらに培養するとコロニー数が増えますのでまずは試してみてください。それでもだめなら、Wu and Letchworth ( Biotechnique 36, 152-154, 2004)を参考にして、コンピテントセル作製時に10 mMDTT処理、あるいは10mM DTTと 100mM酢酸リチウム処理を行うと飛躍的に形質転換効率は高まります。論文では、DTT処理で形質転換率は20倍、10mM DTTと100mM酢酸リチウム処理では150倍ということです(ただし、pPIC9)。私も試しましたが、効果は抜群です。方法を簡単に申しますと、以下の通りです。コロニーが出るといいですね。
1. 菌体回収後に、0.6Mソルビトールを含む10mM Tris-HCl (pH7.5)に菌体を懸濁する。
2. 1に、10 mMDTTのみ、あるいは10mM DTTと 100mM酢酸リチウムを添加し(最終濃度です)、室温で30分処理する。
3. 氷令した1Mソルビトール溶液で3、4回洗浄し、1Mソルビトール溶液に懸濁する。 |
|