デザインとしては特に問題ない方法だと思います。ただし、全てのステップが充分効率が高いというのが前提です。少なくとも空ベクターやセルフライゲーションが出ることから、ベクターの切断や脱リン酸化が不完全なのが分かりますね。
私なら
(1) insert A : KpnI cut → 塩を足して BglII cut → 4dNTP と Klenow を足して BglII のみ fill-in
(2) insert B : KpnI cut → 4dNTP と T4Pol を足して blunting → 熱失活 → 塩を足して BglII cut
(3) vector : KpnI cut → 塩を足して BglII cut → SAP を加えて脱リン酸化
でフラグメントを調整し、(1)(2)(3)全てをゲル抜きしてライゲーションに使います。まあこのあたりは人によって色々な手順があり得ると思います。しかし空ベクターのコロニーはせいぜい数個に抑えるべきでしょう。
しかし、そもそも3フラグメントライゲーションを選択する意味は、多少多めにクローンを拾えば一発で目的のコンストラクトができるというスピードにあります。何度も実験を繰り返し、その度に多数のクローンをチェックするのでは時間も手間もかかって何のメリットもありません。一度試してうまく行かなければ、 PCR で繋ぐか別のコンストラクト法を検討する(例えば insert A, B を別々にベクターの KpnI-BglII に入れておいてから繋ぎ直す)方がいいと思います。 |
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