通りすがりにたまたま見つけました。一般的にApo-transuferrinは鉄を結合していないtransferrinのことを指す。holo-transferrinは鉄を結合しているtransferrin(transferrinは1分子(ca77〜80kDa)に2つ結合する)のことを指します。鉄を結合していると結合量により薄いピンク〜赤色(465nm付近に吸収極大がある)になるので鉄があるかどうかは溶かしたときにわかります。トランスフェリンは中性付近で鉄を結合し、酸性では鉄を放出し、結合しない状態(apoトランスフェリン)になります(pH5以下)。
培養などに使われるのなら中性付近で溶かして使用します。トランスフェリンはトランスフェリン仲介の鉄供給並びに成長因子としての作用があり、添加すると細胞が健康な状態になるとも云われています(細胞培養で直に確かめたことはないですが)。血清培地には大抵トランスフェリンが入っているし、30%位が鉄を飽和しているといわれ残りはapo型のようです(ヒト血清のデータ)。そこら辺を参考にして使ってください。holotransferrinといっても完全に飽和している事を確認して打っているものはほとんど無いようですし、apotransferrinといっても完全に鉄が除去されているものもあまり市場にはないようです。細胞培養で加えるならそんなに神経質にならなくても良いかと思います。鉄は活性酸素などの発生源となるので、鉄を自分で加えたりすると危険かもしれません。ウシ胎児血清などと共に使う場合はどちらでもいいのではないでしょうか?apoを使って好ましくないなら、holoを使うようにしてはどうでしょう。 |
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