baitの毒性というわけではなさそうですね。
プラスミドを持たない空のAH109にプラスミドを形質転換する場合と、baitを持ったAH109にプラスミドを形質転換する場合では、前培養の培地が違うなど同じ条件とはいかないので、効率が下がったのはそのせいではないですか?例えばbaitとしてp53を導入してあるAH109の場合の形質転換効率は十分に高いのに、ご自分のbaitではぐっと落ちるということは確認されていますか?
また、効率が10倍に改善されたということは、3x10^5/ug library DNAということになりますが、この値は決して悪いものではないと思います。10ugも使えば300万クローンをスクリーニングできるんだし、実際上は十分でしょう。
プラスミドの構造がdeletionなどで変わってしまう原因ですが、形質転換という操作自体がmutagenicなところがあるようです。ssDNAもいっぱい入れているので短い相同配列を介した組換えも活性化されるでしょうし、それに限らず非相同組換えの頻度も上がるのではないでしょうか。ケースバイケースではっきりしたことはわからないのだと思っています。 |
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