切片がしわしわになり、収縮してしまうのは、パラフィンブロックが冷えていないせいだと思います。
ブロックを薄切の直前まで、保冷剤の上などに置いて(適当な保冷剤がなければon iceで。)、よく冷してください。
ただ、パラフィンが膨張していくため、少し厚めに切れますから、10μmの切片を得るならば、8μm程度の設定で切るといいと思います。
室温などにも影響を受けますので、切片の様子を見ながら厚さを調節してみてください。
ただし、冷しすぎると今度はブロックが台から外れてしまうことがあります。
私は、発泡スチロールの箱に氷を詰め、台を下にしてパラフィンブロックを入れ、発泡スチロールの箱のふたは開けたままブロックをストックしておき、薄切してます。室温は25℃くらいです。そうすると程よい冷え加減になります。
もちろん、実験室によって環境は違うと思いますので、「ちょうど良い冷え加減」を見つけるのに少々手間取るかも知れませんが、がんばって見つけてみてください。
包埋過程には多分問題ないと思いますが、自動包埋装置でないなら、100%エタノールはo/nのほうが良いかもしれません。
ちなみに私は70%エタからいきなり100%(×2〜3回、最後にo/n)にしてます。
80,90%は使わなくても出来上がったブロックに問題はありませんよ。
よかったらお試し下さい。参考になれば幸いです。 |
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