ブタとラット(マウス)の初代肝細胞を以前使っていました。
分離があまり上手でなかったからかもしれませんが、ラットやマウスの初代肝細胞は、分離後 1 週間程度しか培養できませんでした。
このため、これらの動物の初代肝細胞を使った実験は、分離した日から 3 日(1 日の方が確実ですが)以内に終わるように設計した方が良いかもしれません。
(上手に分離できれば大丈夫かもしれませんが)
ブタの方は、分離がちょっと大事ですが、ラットよりは長期間培養できたと記憶しています(2 週間程度)。
初代肝細胞を使って実験している人は、株細胞は正常細胞ではないので、株細胞で得た実験結果は正常肝細胞に反映されるとは限らないと思っている方が多いのではないかと思います。
けれど、実験の最終的な目的にもよると思いますが、「株細胞で得た結果では不足である」ということにはならないと思います。
Kazu 様がおっしゃっておられるように、初代細胞を使っても結果が出たら、それは株細胞のみを用いたときよりも、価値が高まるのではないかと思います。 |
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