私の書き方が悪くて誤解を呼んでしまったようです。
ベクターのマルチクローニングサイトのような近接した2つの制限酵素サイトの場合、きちんと両方切れた分子と一方が切れ残って1cutになった分子は、電気泳動上は分けることができないので、例えゲルから切り出しても1cutの分子を除くことはできない。そういう1cutの分子はホスファターゼ処理しておかないと、自己ライゲーションされやすい、というつもりでした。
私もホスファターゼは制限酵素消化時に一緒に入れてしまう派です。double digestionでも一緒に入れています。
ベクター断片の調製のような比較的長いDNAを比較的高濃度(20ng/ml以上)でエタノール沈殿する限りはロスはほとんどありません(Molecular Cloning参照)。どうしても心配ならLPA等の共沈剤を入れれば楽勝です。 |
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