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EtBrの毒性
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No.4432-TOPIC - 2007/06/18 (月) 18:42:11 - TN
現在PCR→電気泳動という作業を毎日行っているのですが、EtBrの毒性について質問があります。
液体のEtBr水溶液が皮膚に付着すると危険というのは知っているのですが、EtBrが乾いて粉状になったもの(EtBrを入れている容器のふちなどに付着しやすい)を吸い込む方がより危険だ、という話を聞いたことがあるのですが、事実でしょうか?(また、特に気にせずEtBrを使用している際に、それほど吸い込んでいるものなのでしょうか?)
一方、EtBrは光によって分解されるので、遮光せずにしばらく放置しておくと毒性が失われる、という話も聞いたことがあるのですが、事実でしょうか?
また、EtBrに代えて「Mupid-STAIN eye」という試薬を使うようにしようかとも考えているのですが、使用されたことのある方はいらっしゃいますでしょうか?
いらっしゃいましたら、使用した感想やアドバイスなどをお教えいただけたらと思います。
以上、お手数お掛けしますが、ご回答よろしくお願い致します。
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(無題)
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No.4432-10 - 2007/06/19 (火) 15:27:33 - magmag
確かに過大評価に繋がる可能性はあるのかもしれません。
しかし、過小評価している可能性はないのでしょうか?
自分にはそれを否定するデータは何もないと思います。
EtBrの人体への影響は思ったより危険性が低いのだ、という趣旨の発言が
このPNASの論文を根拠になされています。しかしながら、改めてこの論文を解釈してみると、EtBr使用によるヒトへの発癌性を否定する十分なデータはどこにも記載されていないし、そのような主張もしていないのだと思います。
作用機序が想定される以上、その危険性を少しでも減少させられればと個人的には思っています。
(無題)
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No.4432-9 - 2007/06/19 (火) 12:53:35 - 偏見?
Amesテストがヒトにおける発癌性と安易に関連付けることはできないという点、EtBrの発癌性に関する定量的な評価は難しいという点についてはそのとおりだと思います。
ただ、EtBrの変異原性の評価の際にラット肝抽出物で処理しているのは、むしろそうすることによって変異原性が上がるのであって(the compound was somewhat active without S-9.)、危険性の過大評価につながるものでは?
(無題)
削除/引用
No.4432-7 - 2007/06/19 (火) 09:06:18 - magmag
私もタバコとEtBrについての比較コメントを読んで安心したくちですが、
その後改めて考えてみました。
PNASの論文ではEtBrを肝抽出物で処理していますが、これは
おかしな話です。研究室でEtBrに暴露される場合、皮膚表層や
粉末を吸い込んで気道粘膜に作用するはずです。
血流→肝臓→全身ルートはあまり関係ないと考えられます。
そういう間違った仮定のもとでの実験結果に
どれほどの意味があるか分かりません。
また、Amesの変異原性試験はあくまでも細菌を用いた簡易モデル系であり、
その結果からヒトへの影響が少ない、と結論付けるのは無理があります。
以上のことから、EtBrの毒性や発癌性に関しての定量的な評価についての
コメントは難しいのではないでしょうか。情報が限られている以上、
EtBrの取り扱いには非常に神経質に成らざるをえません。
(無題)
削除/引用
No.4432-6 - 2007/06/18 (月) 20:21:01 - 偏見?
下のコメントの後でGoogleで検索して次を見つけました。実際のデータに関してコンパクトに分かりやすくまとめたコメントがあります。
http://okwave.jp/qa1616740.html
(無題)
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No.4432-5 - 2007/06/18 (月) 20:06:43 - 偏見?
EtBrの危険性に関しては、分子生物学系のメーリングリスト等でも繰り返されている話題です。私なりの理解は次のとおりです。異論がお有りの方もあるでしょうから、他の方にもご意見をいただきたいと思います。
EtBrの発癌性は実はそれほど高いものではないようです。もちろん染色液にそのまま手を突っ込むようなことは避けるべきなのはいうまでもないことですが、きちんと気をつけて取り扱う限り、誤って指についたりしても直ちに良く洗浄すれば大きな問題はないでしょう。特に表皮の死んだ細胞を透過する量は現実的に問題になる量とは思えません。また、エアロゾルや乾燥したダストなどを吸引することは指に付くことよりは危険だと思いますが、こぼれた大量の染色液を放置したりしない限りは、例えばタバコを一本吸ったときに時に取り込まれる発癌性物質などと比較すれば無視できる程度の危険性でしょう。
光によりある程度分解されるというのは本当ですが、発癌性や催奇性がそれで失われるかどうかは分かりません。
代替の染色液を使うのは、UVによるDNAへのダメージを防ぐ意味でも有効だと思います。ただ、感度はEtBrの1/5かそれ以下だと思います。私は、切り出しの場合には代替染色液(Nile Blue)、ミニプレップの制限酵素切断パターンを確認するなどの場合にはEtBrと使い分けています。
漂白剤はダメ
削除/引用
No.4432-4 - 2007/06/18 (月) 20:05:59 - アシタカ
>[Re:2] ひろさんは書きました :
> 塩素系の漂白剤や次亜塩素などで失活しますよ。
Molecular cloning では、別の変異物質になるだけで
not recommended となっています。
Quillardet, P.; Hofnung, M.
Ethidium Bromide and Safety- Readers Suggest
Alternative Solutions. Trends Genet. 4:89.
が参考文献。
5% hypophosphorous acid が使われるようです。
Molecular cloningに書かれている内容に近いものが
http://www.research.northwestern.edu/research/ORS/chem/ethid2.htm
にあります。
(無題)
削除/引用
No.4432-3 - 2007/06/18 (月) 19:52:02 - よっしー
毒性ではなく発がん性(変異原性?)のことをおっしゃってるのではないでしょうか.次亜塩素酸処理すると発がん性は低下するが,毒性は高くなると習いました.もちろん析出した粉末も同様だと思います.ストック溶液を作る時は,ドラフト内で粉末を計って溶かしています.
(無題)
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No.4432-2 - 2007/06/18 (月) 18:51:28 - ひろ
しばらく放置は時間がかかります。塩素系の漂白剤や次亜塩素などで失活しますよ。
EtBrの毒性
削除/引用
No.4432-1 - 2007/06/18 (月) 18:42:11 - TN
現在PCR→電気泳動という作業を毎日行っているのですが、EtBrの毒性について質問があります。
液体のEtBr水溶液が皮膚に付着すると危険というのは知っているのですが、EtBrが乾いて粉状になったもの(EtBrを入れている容器のふちなどに付着しやすい)を吸い込む方がより危険だ、という話を聞いたことがあるのですが、事実でしょうか?(また、特に気にせずEtBrを使用している際に、それほど吸い込んでいるものなのでしょうか?)
一方、EtBrは光によって分解されるので、遮光せずにしばらく放置しておくと毒性が失われる、という話も聞いたことがあるのですが、事実でしょうか?
また、EtBrに代えて「Mupid-STAIN eye」という試薬を使うようにしようかとも考えているのですが、使用されたことのある方はいらっしゃいますでしょうか?
いらっしゃいましたら、使用した感想やアドバイスなどをお教えいただけたらと思います。
以上、お手数お掛けしますが、ご回答よろしくお願い致します。
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