高分子量の蛋白質の転写が総じて悪いようなので、転写時間や電流値の不足でしょう。メタノールやSDSも転写を左右する場合もないことはないですが、それはなにかある特定の蛋白質に関して起こる事であって、ある分子量領域のものがみなジェネラルに写らないという事にはならないと思います。たいていの人は、深く考えずTris-glycine系buffer+20% MeOHでやって上手くいってると思います。2-Dゲルということなので、1−Dゲルより面積は大きいですね。使っている装置の説明書をみれば、単位面積あたりどのくらいの電流値がよいかのっているとおもうので、それをもとにゲル面積から計算してみれば必要な転写条件が分かるでしょう。もしもその辺を変えても改善されなければ転写装置自体の故障とおもいます。炭素電極板などでは長く使っているうちに変形して転写効率が低下してきます。ステンレス製なら起こりにくいと思いますが。
X線フィルムに現像して、そのあと終わった後の膜をCBBで染めて両者(膜とフィルム)を重ね合わせてみてはどうですか。少し長く現像すると薄くバックがでてきますから、それを指標にしてうまく重ねあわせられるとおもいます。暗室と赤い安全ライトさえあればお金かからないし、結果もきれいで、一番確実なマッチング法と思います。 |
|