比較実験をしたことはないですが、グアニジン塩の残留はそのカオトロピック効果が災いして酵素を不安定にするので、やはりRT反応やPCRにも影響があるのではないかと思います。なるべく核酸の品質をそろえたいところですよね。
あと、RNAの収量が規定値より少ないのは、塩が残っていて溶出を妨げているからかもしれませんね。そういえば、クリーンアップキットのバッファーにも最初にフィルターに核酸を結合させるのにエタノールとカオトロピック剤を使っていると思う(未確認ですが)ので、場合によっては塩の除去が上手くいかないこともあるかもしれないですね。メーカーによってはメンブレンや洗浄液の組成・工程を工夫して260/230比を改善しているところもあるようです。その工夫を私も知りたいところですが・・・。
それから訂正なんですが、下に書いた「beta-MEやグアニジン〜」のくだりの「beta-ME」については、私の記憶と出典があいまいなので取り下げます。お騒がせしました。 |
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