短期的にはその通りです。それを利用して、puromycinのように切れ味のよい薬剤で選択をかけ、プラスミドを取り込んだ細胞のみをtransientに回収する方法もあります。
ただし、導入されたプラスミドは複製されなければいずれは分解されるか、細胞分裂に伴って希釈されていきます。逆にSV40 oriを含んだプラスミドが、COS細胞や293T細胞の中で増幅されるような場合には、コピー数が上がりすぎて最後は細胞が死んでしまいます。
いずれにしても安定に導入遺伝子が発現し続けるためには、ゲノムに組み込まれる必要があるということです。
これとは別に、ウイルス由来の複製oriと特定の宿主細胞を使って、プラスミドを安定に複製させる系もありますが、ここでの話とは別のことなので。 |
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