現在、三種類のある転写因子(GST融合後の推定上の大きさ、A;40kD,B60kD;,C;90kD)をGSTに融合させ(pGEX vector)融合タンパク質の作成を試みています。
融合タンパク質をIPTG誘導で発現させ、その後、大腸菌をソニケーションで破壊するステップがあると思うのですが、このときに少々疑問が生じました。
プロトコールを見ると懸濁液が透明になるまでソニケーションしろと書いてあり、実際にGSTのみを発現させた大腸菌とAの融合タンパク質を発現させた大腸菌では懸濁液が透明になります。Bはソニケーション前と比べ多少は透明になります。Cはソニケーションしても透明になりません。
それぞれのタンパク質の発現量はGST = GST-A fusion > GST-B fusion > GST-C fusionの順です。(Cは目的長の融合タンパク質ができませんでした)。この現象は、BL21大腸菌でもRosettaでも見られ、培養時の温度を18度から37度までふっても同じ傾向が見られました。また、ソニケーションの時間を長くしても改善は見られませんでした。
ソニケーション後の透明度と目的タンパク質の発現量になんらかの関連はあるのでしょうか?また、もしあるとしたら、どうしたら透明にすることができるのでしょうか。
どなたか、ご存知の方、同じような経験をされた方がいらしゃいましたら、助言をお願いします。 |
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