私は一切の門外漢ですので勘違いがあるかもしれません。そこを差し引いて読んでください。
TNF で ASK1 を活性化する系で、その阻害剤であるMnSODやUCP1でその活性を押さえる実験をしたいんですよね?
まず、mock での活性化レベルが100とありますので、コントロールを100%としたときの値が100%と言う事(つまり変化なし)ということだと思います。
すると、MnSODやUCP1単独で処理し、TNF を加えていないときの活性化レベルが100というのは最も理想的な事だと思います。つまり実験に使う阻害剤そのものは ASK の活性に影響を与えないと言う事ですので。ASK の活性に影響を与えない阻害剤で TNF による刺激を抑制すると活性が80に下がるということは、ASK に無関係な経路を介してASK に対するネガティブフィードバックがかかっているという事では無いでしょうか?TNF を単独で作用させたときの値が160とあります。これは180の活性化と20のネガティブフィードバックの結果、見かけ上の数値として160が出てくるという解釈が可能だと思います(かなり単純化した解釈ですのでその辺はご注意ください)。MnSODやUCP1がどういったメカニズムで阻害してるのかわからないのでASKが「関与する」ネガティブフィードバックかもしれません。
いずれにしても、です。出題文が良く練られていないので何を書かれているのか分からない部分があります。「活性化レベルが100」とか、そういった部分です。勝手に想像するに、若い大学院生の方ではないでしょうか?質問の内容が分からない場合は大抵やっている実験の意味や内容が良くできていない事が多いので、こういうところで一人でこそっと質問するよりも周りの院生や先生にデータをもっていって日頃からディスカッションを積んだ方が良いと思います。老婆心ご容赦。 |
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