免疫沈降を行った後にウエスタンをしている実験では、チロシンリン酸化の検出に抗リン酸化チロシン抗体(基質のえり好みが少なくリン酸化チロシンなら広く検出できる)を使っていて、免疫沈降なしでウエスタンをしている実験では、セリンリン酸化の検出に抗リン酸化「そのタンパク質」抗体を使っているのではありませんか?
前者は、免疫沈降なしでウエスタンすると、チロシンリン酸化された多数のタンパク質が検出されて、そのタンパク質のリン酸化かどうか区別することができません。それに対し、後者はそのタンパク質のリン酸化であることが確認できます(それも、本当は場合によりけりですが)。 |
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