>carrier-Iを加える理由が恥ずかしながら、よくわかりません。ご存知でしたら、教えていただけないでしょうか?
精製125I溶液はIODINE-125と書けばよいのですが、通常NaOH水溶液なのでイオン結合のNaIになっており、簡単なのでNaIと書くことが多いと思います。
普通はTriiodothyronine, L-3,3',5'-[125I]のようなものをCarrier-Iというのではないでしょうか。
ちなみに、蛋白質標識でよく使われる GEヘルスケア(旧アマシャム)のIODINE-125 (IMS30、またはIMS300)は NaI (IMS30; 185 MBq; 5 mCi; 50 µl、Iodide Carrier-free Free from reducing agent, for protein iodination. 126I content normally 0.005%. 0.01M NaOH solution, pH 7-11 です。
125Iは酸性条件下ではI2gassになるので、NaOH溶液やKOH溶液にする必要があります。
TrisやPBS等でpHを整えますが、このとき、購入するIODINE−125の溶媒(メーカー、lotによってまったく違います)によってその濃度やpH を変えておく必要があり、使っている細胞・溶媒・培養培地などで調整してあげる必要があります。
HepG2はアルブミン産生能も高く、ヘパラン硫酸もかなり豊富なので余計なものを沢山抱き込んでいます。先にヘパリン入りのPBSでの洗浄して血清由来のFibronectinや細胞が自ら産生したHepaticLipase等を除き、さらにPBSで最低でも3回以上洗浄し、洗浄後もすぐに標識処理をしないと細胞への標識はかなり低いと思います。
もし接着培養→トリプシンEDTA処理→懸濁しているのであれば、EDTAも反応に邪魔になります。余計に洗浄を丁寧にしてあげないといけません。
0.001%程度のTween80/PBSで洗浄するのを入れてもよいかもしれません。
IODINEの細胞への添加はIODOGEN Tube外でするのではなく、
先にIODINEをチューブに入れておくか、あるいは細胞をTubeに入れてから、Tube内で添加するようにしないと、効率は下ります。
また、もし先にTubeにIODINE-125を入れておく場合は、あまり長い時間入れっぱなしにしておくとIODOGNEの自己標識が20%ほど起こりIODINEがその分無駄になります。 |
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