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Cre-loxP系によるマウス遺伝子操作について トピック削除
No.3274-TOPIC - 2006/10/24 (火) 13:50:21 - らしでむ
組織特異的プロモーターを利用して、Creリコンビナーゼをある特定の細胞内のみで発現させるよう操作したマウス(コンディショナル・ノックアウトマウス)を用いた実験を計画しています。
そこで2点、問題点があることに気がつきました。

1)マウスの遺伝子タイピングは通常尻尾からDNAを抽出しますが、その尻尾には解析する対象の細胞が極端に少ないのですが、その際標的遺伝子の一部が除去されたアレル(Floxed allele)をPCRで検出することはほぼ不可能です。その際に、本当に解析対象細胞内で標的遺伝子が不活化されている、と証明するには、どんな方法が適切でしょうか?

2)発現したCreリコンビナーゼが解析対象細胞内から漏れ出して、周囲の細胞内の遺伝子まで不活化する可能性はないのでしょうか?
逆に、組織特異的プロモーターの発現が不十分で、解析対象細胞内で標的遺伝子が十分に不活化されない可能性はないのでしょうか?

以上につき、アドバイスをよろしくお願いします。
 
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(無題) 削除/引用
No.3274-7 - 2007/06/08 (金) 23:50:41 - K2
>Cre-loxシステムに使われるROSA26

Soriano lab;
http://www.fhcrc.org/science/labs/soriano/rosa26.html

Soriano, P. (1999). Generalized lacZ expression with the ROSA26 Cre reporter strain. Nature Genetics, 21, 70-71.

(無題) 削除/引用
No.3274-6 - 2007/06/08 (金) 15:57:17 - T
> cre-loxシステムに使われるROSA26は偏在性プロモーターのことでしょうか?

遍在性では?

(無題) 削除/引用
No.3274-5 - 2007/06/08 (金) 15:28:26 - K2
(1)のLox側の標的遺伝子が本当にリコンビネーションを起こして不活化しているかどうかについては、PCRやWestern-blotあるいは免疫染色などの直接的な方法で調べないと分からないような気がします。
genotypingで見つけたCre+;Lox/Loxの動物から、調べたい細胞が多く含まれた組織を取り出してPCRをすれば、充分にrecombinationを確認できると思います。


(2)については、一般に使われているCreにはNLS(nuclear localization signal)が付加されていますので、生きた細胞から細胞外に分泌される事はほとんど無いと思いますし、近隣の細胞内に入り込んでricombinationを起こしたという報告もないのではないでしょうか。

ただ、心配されているように、組織特異的プロモーターによるCreの発現が不十分で、解析対象細胞内で標的遺伝子が十分に不活化されない可能性はありますし、自分でも経験した事があります。
既に目的の細胞でCreを発現しているmouseが報告されているようでしたら、それを譲渡してもらうのが確実だと思います。

初歩的ですみませんが・・・ 削除/引用
No.3274-4 - 2007/06/06 (水) 21:57:28 - C
cre-loxシステムに使われるROSA26は偏在性プロモーターのことでしょうか?
ちなみに読み方は??
ほんと初歩的ですみません

ROSA26マウス 削除/引用
No.3274-3 - 2006/10/25 (水) 09:40:28 - らしでむ
アドバイスありがとうございます。
そんな便利なマウスがあるんですね。ぜひ購入を検討してみます。

ところで、マウス組織内でいったんCreリコンビナーゼが効けば、その後のプロモーター活性には無関係に半永久的にLacZやGFPが発現しているのでしょうか?
あとloxP-LacZとloxP-GFPとでは、どちらが組織標本での評価がしやすいのでしょうか?

(無題) 削除/引用
No.3274-2 - 2006/10/24 (火) 14:19:11 - さとし
マウスの系についてですが、
Creについているプロモーターの評価方法はloxP-LacZやloxP-GFPなどとの掛け合わせを行い
LacZ染色およびGFPの蛍光で組織学的に調べるのが一般的です。
そういったマウス(ROSA26など)はジャクソンから購入可能です。

一度Creリコンビナーゼが働けばLacZやGFPで検出される訳ですから
2についても解決できるものと思われます。

Cre-loxP系によるマウス遺伝子操作について 削除/引用
No.3274-1 - 2006/10/24 (火) 13:50:21 - らしでむ
組織特異的プロモーターを利用して、Creリコンビナーゼをある特定の細胞内のみで発現させるよう操作したマウス(コンディショナル・ノックアウトマウス)を用いた実験を計画しています。
そこで2点、問題点があることに気がつきました。

1)マウスの遺伝子タイピングは通常尻尾からDNAを抽出しますが、その尻尾には解析する対象の細胞が極端に少ないのですが、その際標的遺伝子の一部が除去されたアレル(Floxed allele)をPCRで検出することはほぼ不可能です。その際に、本当に解析対象細胞内で標的遺伝子が不活化されている、と証明するには、どんな方法が適切でしょうか?

2)発現したCreリコンビナーゼが解析対象細胞内から漏れ出して、周囲の細胞内の遺伝子まで不活化する可能性はないのでしょうか?
逆に、組織特異的プロモーターの発現が不十分で、解析対象細胞内で標的遺伝子が十分に不活化されない可能性はないのでしょうか?

以上につき、アドバイスをよろしくお願いします。

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