どうも皆様いつも参考にさせていただいております。
私の場合は、細胞膜上の局在を調べるために免疫染色を行ったことがありますが、この時細胞の固定方法により結果が異なった時がありました。一つは4%ホルムアルデヒドで固定したのと、もう一つMeOH固定を行った場合では局在が異なりました。結果から言うと両方正しい結果だったのですが、MeOH固定した時は細胞質内のタンパク局在があまりみえませんでした。膜上に存在することは確認できましたが、論文などで公表されている局在する部位に膜以外にゴルジ体付近にも局在するタンパクのはずなのに局在しないという結果が出て困った結果となりました。私の私感では、MeOH固定は4%ホルムアルデヒドより緩い状態で細胞が固定化されており、旨く細胞質内まで抗体が行き届かず染色出来なかったのではないかと考えています。
また、これとは別に細胞外マトリクスに抗体が非特異的に結合している可能性も考えられます。ムチンなど粘液分泌系の培養細胞の場合、粘液部位に非特異的に抗体が結合してしまい綺麗な結果を得られない時もあります。この場合、トリプシンなどで1分ほど処理してから細胞を免疫染色してみると綺麗な結果を得られる時もありました。 |
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